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「夕べの三津はいつも以上に可愛かったんだけどね。」
また襲われたいよと喉を鳴らして笑った。
それを聞いて三津の悪戯心がちょっと疼いた。
きっとそんな事をお酒の入ってない私がする筈もないと思ってるんだろう。
もしかしたら狼狽える桂が見られるのでは?
「後悔……しないでくださいね?」 https://debsy12.blogspot.com/2024/03/blog-post.html http://eugenia22.eklablog.net/-a215508367 https://carinadarling.wordpress.com/2024/03/08/%e5%90%89%e7%94%b0%e3%81%af%e5%85%a5%e6%b1%9f%e3%82%92%e6%8a%bc%e3%81%97%e9%80%80/
三津は意を決して自ら唇を重ねに行き,それから首筋と鎖骨辺りにも吸い付いた。
「ちょっ!」
まさか本当に三津からこんな事をされるとは。朝から刺激が強すぎる。
しかしこの後はどうするつもりなんだろう。身を任せるのも一興かな。
昂る気持ちを抑えつつ様子を見ていた。
耳まで赤くして慣れない手つきで衣類を取り除いていく三津に口元を緩めた。
無理しなくていいのにと余裕を持ちながらそれを見ていた。
だが三津が昂ったモノの上に跨って自ら腰を沈めた時にその余裕は吹っ飛んだ。
「くっ……!」
桂が声を漏らして喉元を曝け出したのを見て三津は恍惚とした表情を浮かべた。
桂のそんな姿を見るのは初めてだった。ちょっと勝ち誇った気分。
「後悔……してます?」
「狡いな……普段……しない癖に……。」
赤らめた顔に濡れた瞳。少しだけ息の上がった三津に見下され,余裕なんて何処にもない。
「襲われたいって言ったやないですか。」
じゃあやめちゃう?と意地の悪い笑みを見せられ何もかもが限界だ。本当に狡い。自分からこんな事しといてやめちゃう?なんて言ってのけて。
急に悪い女になったなとうっすら笑みを浮かべた。
こんな三津に興奮しない筈もなく,呆気なく我慢の限界を超えた。
本当に襲われるなんて思いもしなかった。
あっさり果ててしまった自分にも驚きだ。
「……ちょっと寝るよ。」
いつも以上に気持ちが高揚したせいか疲れがずっしり全身にのしかかった。
「え?藩邸には?」
まさかの二度寝に三津は戸惑った。いつもならより元気になってシャキッと起きてるのに。
「今日は急ぎの用はないからね。もし何かあれば遣いが来るよ。それが来たら起こして。」
そう言って布団を被ると本当に寝てしまった。
こんな桂は初めてで,人間らしいと言うか適当な部分を垣間見て三津は頬を緩めた。
それから三津は桂を起こさないようにいつも通り掃除をしたり縫い物をして過ごしているところに御免くださいと遣いが来た。
玄関口には吉田が立っていた。
「桂さんは?」
「まだ寝てるんですよ。起こすんで待ってて下さいね。」
「え?寝てんの?体調でも悪いの?」
目を見開いて驚きの度合いを表した。三津が体調は問題ないと伝えたら,それはそれで余計に驚かれた。
桂に限ってこんな遅くまで寝てるなんてある?と今度は目を瞬かせた。
「稔麿か。じゃあ急ぎの用じゃないね。」
欠伸をしながら寝間着のままの桂が奥から出て来た。急ぎなら伊藤君が来るからねと悠長に笑う。
「えぇ。乃美さんが桂さんはどうしたって煩いから様子見に来ただけですけど……。」
吉田も桂のこんな姿は初めて見るとぽかんとした顔で見つめていた。
「分かった支度するよ。」
支度を手伝おうと中に戻ろうとする三津を吉田は捕まえた。
「桂さん何があったの。あんなだらしないの初めて見たけど。」
桂はいつだって人前に出る時は身なりを整えている。
それが寝乱れた姿で欠伸まで。信じられないと目を疑う。
「私だってビックリしてますよ……。」
「晋作の件で相当疲れてんだな……。」
「多分……。」
それからお待たせと爽やかな笑顔で二人の前に現れた桂はいつも通りのきちっとした身なりで,さっきの姿は幻か?と思わせるほど何事もなかったように出て来た。藩邸に着くと三津は高杉が突進して来るのに身構えたが,
「おはよう三津さん。今日もお茶飲みながら話でもするか。あ,その前に女中の仕事やってしまわにゃいけんけぇ手伝うわ。」
爽やかな笑顔で挨拶した高杉は気持ち悪い程紳士的な対応をした。
予想外の高杉に三津は呆気にとられて気の抜けた声を出した。
「え?いや悪いですよそんな事させるの。」
諦めて早く元気になろうとしたけど,忘れようとすればするほど桂の優しい声や眼差し,温もりや香りまでも思い出してしまう。
その度にじわじわ涙ぐむからいつもの様に振る舞うなんて出来なかった。
功助とトキに“話せば楽になる”と言われたけれど,三津は無言を貫いた。
だけどこのままではいけない事も重々承知している。
『話せたらどんなに楽か……。』https://mypaper.pchome.com.tw/jennifer9922/post/1381752585 https://ouji1212.ni-3.net/Entry/19/ https://freelancer.anime-voice.com/Entry/69/
それは話し相手さえいればの話。
『あぁそっか。話し相手や。』
思いついたのがこの場所だった。静かで誰も来ない。どれだけぼやいても聞かれはしない。
「今日も聞いてもらっていい?」
ここに来て新平に話をする。
新平がいなくなってから好きになった彼の事。
その彼を酷く傷付けてしまった事。
「会って謝られへんけどこんな時どうしたらいいんかなぁ…。」
ずっとこのまま胸の奥が重たいままなのか。
それが当然の報いなのか。
「好きにならんかったら良かったんかな…。」
結局辿り着くのはそこなんだ。
出逢わなきゃ良かった。好きにならなきゃ良かった。距離を保てば良かった。
こんな堂々巡りをずっと新平に聞かせている。
「もう飽き飽きやんね。ごめん。」
だけど優しい新平ならきっとこう言ってくれる。
『いつでも来たらええし,なんぼでも聞いたる。』
今はこの世にいないとは言え,恋仲だった彼に今好きな相手の話をするなんてこれまたおかしな事態だと三津は自嘲する。
それだけ桂に惚れてしまったと言う事実と,もう会ってはならない現実を上手く噛み砕いてしまわなければならない。
「考えるの疲れる…。おばちゃんがね,すっごい心配するからあんまり長居出来へんねん。また明日ね。」
これを繰り返していればそのうちどんどん気持ちが薄れていくんじゃないかと思って,また明日も同じ事をする。
お店で無理して笑うより,一人で部屋に篭もるより,随分と心が楽なんだ。
人気のない寂しい道を往復するこの時間だけが何よりも落ち着く時間になった。
いつものように静かな雑木林を抜けて帰ろうとしていた。
いつもなら誰もいないこの道を,一人…二人…三人と木の影から現れた男達に塞がれた。何度も出くわしてきたこの場面。
もし用件が同じならばこう言う。
「お前が三津か。」
『もう分かってる癖に…。』
「違う…。って言ったらどいてくれるんですか?」
この言い種が相手の怒りを誘うのは分かっている。でももううんざりだ。
「お命頂戴する。」
この台詞も聞き飽きた。三津は何だか笑いが込み上げてきた。
「何が可笑しい!」
「だって私には生きる資格もないんでしょ?」
近くにいると迷惑と言われるのなら遠くにでも行ってやる。
だけど“お命頂戴”と存在する事さえも否定された。
「長州藩の方ですよね?だったら最期に伝えてもらえます?桂さんにありがとうございましたって。
それさえ伝えていただければ結構です。」
それからゆっくりと膝をついて手を合せて目を閉じた。
カチャリ…と小さな音がした。きっと鍔を押し上げてゆっくりと刀が抜かれているはず。
目を閉じてしまったから音だけでどんな状況を思い描く。
恐怖は無かった。これで楽になれると思ってしまったから。
「駄目です!絶対駄目!」
駆けてくる足音が次第に近付き,勢い良く滑り込んでくる音がした。
それには三津の目も大きく開く。
そう叫んで三津と男達の間に割り込んで来たのは伊藤だった。
「伊藤…さん?ビックリした…。何でここに居るんです?」
「女将に聞きました!
三津さん本当にごめんなさい。私の考えが浅はかでした。でも命だけは絶対に救います。」
何が何だか分かっていない三津はぽかんと口を開けて伊藤の背中を見つめた。
「伊藤さん,まだ乃美さんを裏切るんですか?手向かいする者は斬ってよしと言われてるんですよ。」
三人が伊藤にまで刀を向けた。
「手向かいする者は斬ってよし。そうか,じゃあ斬ってみな。
こちらとて手加減はしないよ。なんせ三津の命がかかってるからね。」
斬り捨てるのが楽しみだと言わんばかりの不敵な笑み。
そいつを携えてゆらりと三人の背後をとったのは吉田だった。
「なっ!」
三人はあんぐりと口を開けて吉田の全身を目に映した。
「非力な町娘に三人も充てがうとは乃美さん相当殺したいんだね。
まぁ…俺が許さないけど。」
「伊藤さん!こんな所で何してるんです?」
誰にも会わないように上流に場所を変えたと言うのに見つかった。
だけどそれが伊藤でほっとしていた。
「お久しぶりですね!お忙しいんですか?」
やっぱりいつも通りの三津に,伊藤は唇を噛み切ってしまいそうな程強く噛んだ。
「今日はお話があって来ました。」https://kate.asukablog.net/Entry/2/ https://johnsmith786.blogger.ba/2024/02/01/%e3%80%8c%e5%90%89%e7%94%b0%e3%81%95%e3%82%93%e3%80%82%e4%b9%83%e7%be%8e%e3%81%95/ https://blog.goo.ne.jp/debsy/e/0d6c9fa3032d4b3885e16c12edbde784
息が詰まるほどの重たい空気にそれがいい話でない事は簡単に分かった。
「何で…しょうか…。」
伊藤の冷たい表情暗い声に息を飲んだ。
「……もう桂さんと関わるのはやめて下さい。」言われるような気はしてた。言われて当然だと思ってた。
それでもいざ言われると受け入れ難いもので,情けない事に言葉も出ない。
言いたい事はあるのに,上手く整理が出来なくて発することが出来ない。
そんなただ立ち尽くす三津を睨みつけて,伊藤は更に言葉を浴びせる。
「はっきり言って迷惑です。職務に支障をきたしてます。
もう我慢の限界なんです。いつ壬生狼側に寝返るかも分からないあなたを桂さんの傍に置いておくなんて出来ません。
あなたは桂さんの立場をちっとも分かっていない。吉田さんの事も。」
三津を慕っておきながらよく言えたものだと自分で思った。
でももう引き返してはいけない。
「あなたは桂さんの為に何をしてくれますか?何が出来るのですか?
必要なのは幾松さんの様な方であなたじゃない。」
三津の視界は酷く歪んで伊藤の表情ははっきりと見えてはいなかった。
もししっかりと見えていたら,面と向かっているのが堪えられなくて逃げ出していたかもしれない。
「……分かってたんです。やっぱりそうですよね,迷惑ですよね私。
分かってた癖にみんなが優しいから居てもいいなんて勘違いして阿呆ですよね。」
こんな時でもこの顔は笑ってしまう。今までにない酷い笑顔だと思う。
「何もかも断ち切って小五郎さんについてく覚悟もないのに…甘えてしまってすみませんでした…。」
三津は深々と頭を下げた。
「ご理解いただけて有り難い。ではあなたから桂さんに別れを告げてもらえます?あなたから言われないと納得しないでしょうからあの人。」
伊藤は苦悶の表情で矢継ぎ早に言葉を吐き捨てた。早くこの場から逃れたい。
「……分かりました。」
「また日取りは追って連絡します。では。」
複雑な心情を読み取られないようにすぐ様三津に背を向けた。
「伊藤さん…。やっと決心がつきました色々ありがとうございました…。」
背後で走り去る音が聞こえた。
悲しみのどん底に突き落としてしまったに違いない。だけど三津の命を守るためでもあるんだ。
『それに…元はと言えば桂さん達が自業自得なんだ…。俺は悪くない…。』
そう思って少しでも気持ちを軽くしたかった。「桂さん,三津さんが会ってお話がしたいと仰ってましたよ。」
何食わぬ顔でそう伝えれば,桂の目元がほころんだ。
「そうか…。では日取りを。」
『これで…二人は終わるんだな…。』
いつもの様にさらさらと筆を走らせるのを呆然と見ていた。
『元から添い遂げられぬ運命なんだこの人達は。』
そう言い聞かせる自分と,他の道を作り出せなかった不甲斐なさを責める自分がいた。
「では明日頼むよ。」
桂は変わらない穏やかな笑みを伊藤に向けた。
「承知しました。」
これを三津に届けなければならない。今日散々酷い言葉を浴びせて合わす顔なんてないのに。
『三津さんだって俺に会いたくないだろうよ…。』
翌日重い足取りで甘味屋へと向かう。もしかしたら昨日の事を引きずって三津は表に立っていないかもしれない。
その予想とは裏腹に三津はいた。
『居なければ良かったのに…。』
立ち尽くしてしまった伊藤を見つけて三津は深々と頭を下げて自ら近づいて来た。
「来ると思って待ってました。早い方がいいですもんね,お話するの。」
眉は垂れ下がって悲しそうな顔なのにちゃんと笑っていた。
『何で笑うんだよ…。』
無理して笑ってるのは分かってる。だけど努めていつも通りに振る舞おうとされると,押し込めていた罪悪感がここぞとばかりに這い上がってくる。
「あれはっ!」
三津は反論しようとして思い止まった。
「…あの日の話はしない約束です。」
危ない危ない乗せられる所だった。澄ました顔で味噌汁をすすった。
『くそ…随分口が堅いじゃねぇか三津の癖に…。』https://carinacyril786.futbolowo.pl/news/article/news-1 https://www.beclass.com/rid=284d70165b75f92d2214 https://mathewanderson7.pixnet.net/blog/post/134628520
「それに…今の所お嫁に行く気ないですからね。」
行き遅れだと笑うなら笑ってくれ。そう言ってお漬物を頬張った。
それを聞いて鼻で笑った。
「惚れた男がいねぇからだろ。」
「別に好きな人がいない訳じゃないし…。」
「いんのか。」
「私にとって嫁ぐのが幸せやないんです。その人の傍でその人の為に何か出来るならそれでいいんです。」
『はぐらかしやがった…。それにしてもこいつの考えもまた普通じゃねぇなぁ…。』
恋仲を亡くしたから多くを望まなくなったのかと思うと,何となく納得出来る部分はある。
「子供はどうする。欲しくねぇのかよ。お前子供好きだろ。」
「そりゃ好きだし家族は多い方がいいです…。」
『小五郎さんの奥さんになれたらどんなにいいか…。小五郎さんに似た子供ならめっちゃ可愛いに決まってるけど…。』
子供を抱えて毎日彼の無事を祈り,帰って来るのを待つ覚悟がないのは自覚していた。
「私は奥さんにも母親にも向いてないです。」
へらっと笑って頬を掻いた。
「お前本当に総司に似てんな…。」
「え?沖田さん?」
きょとんとして私と沖田さんが?と自分に指を指して首を右に傾けた。
「あぁ…そうだ…。沖田さんちゃんとご飯食べたかな。ちょっと見てきますね。」
ご馳走様でしたと手を合わせて障子を開けるとそこには井上に背中を押される総司がいた。
「沖田さん!…に源さんまで。何してるんです?こんな所で。」
「いや,あの,その…。ご心配おかけしてすみません!ご飯美味しくいただきました!って言いたくて…。
心配かけたお詫びに片付け手伝います!」
総司は部屋に入ると食べ終えた膳を持った。
「えーいいのにー。」
「いいんです!」
肩を並べて廊下を歩く背中を井上は満面の笑みで見つめた。
その空気を壊すように土方が態とらしく咳払いをした。
「で?どこから聞いてたんでしょう。」不覚にも二人の気配に全く気付かなかった。
その問に井上はにんまり笑った。
「飯もお前も食えなかった…あたりかな?」
『結構前から居やがった…。』
「いやぁあの時に総司の殺気で気付かれちゃうんじゃないかと思ったけど。」
井上はくすくすと笑った。
土方からすれば,それは間接的に三津との会話に夢中だったんだろ?と言われてるようなもの。これも不覚。
「それにしても二人の会話が本当に夫婦の様に聞こえたよ。子供はどうするとか家族は多い方がいいとか。」
「やめとくれ源さん…。聞いたろ?あいつは総司と同じだ。身を固める気はねぇんだってよ。」
「そうだね,勿体無い。だけどそれが総司の救いになった様だねこれからも拠り所にしていいと分かったから。」
「あぁ,そうだな…。」
「本当は俺の傍に居て俺に尽くせって言いたかったんだろ。」
まさかの言葉を浴びせられ土方の顔は一気にカッと熱くなった。
「そんな冗談はよしとくれ!」
思いきり怒鳴られた井上は怖い怖いと肩をすくめて小走りで立ち去った。
井上はそのまま台所へ行き,たえと三津に挟まれて後片付けをする末っ子の様子を眺めた。
「何か珍しいモノでもいるんですか?」
「斎藤君か。」
背後に立ってた斎藤に見てごらんと台所を覗かせた。
「なるほど…。立ち直ったなら何より。」
平静を装って言ってみるけど内心面白くはなかった。
『あいつが甘味屋に帰ったら二人で会うのは難しい…。出来ればここで二人の時間を作っておきたかったのだが…。』
また考え直そうと踵を返した。
「お三津ちゃんに用があったんじゃ?」
井上の声に何の反応もせず,斎藤は静かに姿を消した。
「あれ源さん手伝いに来てくれたんですか?」
井上に気付いた三津が満面の笑みで駆け寄った。
「今斎藤君が来てたんだが…。」
「斎藤さん?あぁお茶かな?声かけてくれたらいいのに。」
控え目な人だなぁと笑ってお茶の用意をした。
「みんなお三津ちゃんが淹れるお茶好きだもんなぁ。」
井上にそう言われてより目尻が垂れ下がる。
誰かに必要とされるのはやっぱり嬉しいものだ。
お湯が沸くのを待っていると山南がひょっこり顔を覗かせた。
「お三津ちゃん私にもお茶をお願いしていいかな?」
「山南さんご無沙汰してます!喜んで!」
山南の落ち着いた声と笑顔にはいつも癒やされていた。
「そう言えばこの前とても綺麗なお三津ちゃんを見たって聞いたよ。今度はぜひその姿で一緒にお茶を飲みたいね。」http://johnsmith786.futbolowo.pl/news/article/news-1 https://www.beclass.com/rid=284d70065b6052d7f025 https://carinadarling.pixnet.net/blog/post/134630422
にっこり微笑まれて三津もつられて笑ったが目元がぴくぴくと引き攣った。
『土方さんめっ!!』
三津はお茶を持って部屋に戻り土方に詰め寄った。
「約束が違う!山南さん知ってたじゃないですか!」
「俺じゃねぇよ平助だろ?お前平助にも会ったろ。あいつの口止めはしたか?」
「あ…。」
そう言えば藤堂にも会ったっけ。
「え…じゃあ…もうみんな知ってるって事は…。」
土方に口止め料を払うだけ無駄なのだ。「じゃあ土方さんに口止め料払ってもみんなに質問攻めされるんですね私…。」
何の為に壬生まで来たのか…。がっくり項垂れた。
「相変わらず馬鹿だなお前。いや違うな阿呆だったな。」
「あぁもうこのやり取り自体が懐かしく感じてどうでも良くなってきました…。」
正座を崩してへたり込み,好きなだけ罵ってと哀愁を漂わせた。
『そんなに聞かれたくないのか…。』
そうなれば余計に知りたい。何処の誰と会うつもりだったのか。その相手に対する三津の心情。
何も聞かない約束だが少し揺すればポロッと吐くんじゃないかとも思う。だって三津だから。
「この部屋から出なきゃ質問されねぇだろ。」
誰にも会わなきゃいいんだと喉を鳴らして笑った。
「そう言う訳には行きません。私沖田さん探さなきゃいけないし。」
「総司?あんな奴放っておけ。」
その言いぐさに三津の眉がピクリと動いた。
「沖田さんがこの頃おかしい原因…さては土方さんですね?喧嘩でもしました?」
「おたえに聞いたな?してねぇし俺のせいじゃねぇよ。」
『お前だお前。』
三津は疑いの眼差しでじっと見つめたが土方はふいっと顔を反らした。
「まぁいいです。でもちゃんとご飯は食べてもらわないと…。じゃっ!」
お茶も置いたし用は済んだ。長居は無用。
そそくさと出て行こうとしたのに,
「まぁゆっくりしていけや。」
妖し気な笑みの土方にしっかりと手首を掴まれていた。
「し…仕事しますから…。」
「俺の言う事利くのも仕事だろ?」
ぐいっと引き寄せられそのまま土方に抱き留められた。
そして背中に回された手が上から下へと体をなぞる。
「いっ…!?」
その感覚に思わず"ぎゃあああ!!"と悲鳴を上げた。
するとけたたましい足音が廊下を駆けて来た。
「三津さん!?」
勢い良く障子を開けた総司を見て土方はにやりと笑った。
「ほれ三津,総司だぞ。」
土方は三津の頭を掴むと強引に後ろを向かせた。
「しまった!」
三津のまん丸な黒目と視線がぶつかった瞬間に素早く逃げ出した。
『最悪だ…。』
三津を抱き留めて笑った土方の顔が脳裏に焼き付いた。『整理しよう…。土方さんの手つきは変態だけど私に何かあれば沖田さんが来るのを分かってて今この状態なのは理解した…。それはそうと沖田さん私と目が合って逃げ出した…やんね?』
「もしかして私が避けられてます?」
「お前にしては察しがいいな。」
土方は満足そうに笑って上出来だと三津の頭を撫でた。
「待って下さい!私何かしました!?」
「知らねぇよ自分で聞いてこい。」
さぁ行って来いと手を離した。怪訝そうな表情を浮かべて三津は総司の後を追いかけた。
「斎藤さん匿って!」
総司は斎藤の部屋に転がり込むとそのまま押し入れに入り込んだ。
「沖田さーん?」
総司が逃げ込んで来たその後に,総司を探す三津の声。
『なるほど…。』
「斎藤さーん沖田さん来なかった?」