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Alicia McKenzie's Blog

女だから。

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女だから。

女だから。

 

 

女だから。

 

 

女だから。

 

 

その言葉は、嫌でも聞こえてきた。誰も言葉を発したわけでもない。

 

 

ただ長年の付き合いになれば嫌でも分かるものがある。

 

 

問いかけた言葉に対して、沖田の目をさ迷わせる癖や……皆々の顔。それは、麗に隠し事をしたまま、話をはじめたことは確かで。

 

 

麗は、女だから。

……結論は、話が出た時点ですでに決まっていた。

 

 

 

 

 

「女でなにが悪い……https://debsy1.blogspot.com/2025/01/blog-post.html https://www.tumblr.com/debsyking/771850636271747072/%E4%B8%8D%E7%A1%AE%E5%AE%9A%E6%80%A7%E4%BC%9A%E5%B8%A6%E6%9D%A5%E5%8E%8B%E5%8A%9B-%E4%B8%8D%E7%A1%AE%E5%AE%9A%E6%80%A7%E4%BC%9A%E5%B8%A6%E6%9D%A5%E5%8E%8B%E5%8A%9B%E8%BF%99%E4%B8%80%E7%82%B9%E6%AF%8F%E4%B8%AA%E4%BA%BA%E9%83%BD%E6%B7%B1%E6%9C%89%E4%BD%93%E4%BC%9A%E6%97%A0%E9%A1%BB%E7%BB%9F%E8%AE%A1%E5%AD%A6%E4%B8%93-%E5%AE%B6%E6%88%96%E6%98%AF%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A4%A7%E8%84%91%E7%9A%84%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%AE%B6%E5%91%8A?source=share https://site-5818960-5564-8265.mystrikingly.com/blog/eae9892b8f7

 

 

麗は、握りこぶしを作れば血が出るほどに己の手のひらに爪を食い込ませたが、歩みを続けることが出来なかった。皆に追いつこうと幼少期から必死だった、麗。

 

 

袴だけではなく、言葉使いも、外見、中身までも男に近づこうと努力した日々が、今の一瞬で脆くも負の感情に押し潰されそうになりながら、麗は胸に巻くサラシを握りしめた。

 

 

 

 

 

誰よりも言われたくなかった。

 

 

誰よりも……

 

 

身内のような存在であり、共に育ち、歩んできた家族のような存在の近藤達からは決してその言葉を耳にしたくはなかったのだ。

 

 

【女だから】時間とは、求める時にはすぐに流れ。

 

 

もて余すときには十分ほど、刻の流れは遅く感じる。

 

 

この二週間、麗は前者。時間の流れが早く感じていた。

 

 

 

「おい、挨拶ぐらいしろって」

 

 

「何故私なんですか」

 

 

「昔からのよしみはお前だろ」

 

 

小春日和を迎えた本日。

試衛館の門先には、浪士隊に参加する近藤達の姿があり、雑談を交わす間、原田は横に立つ沖田に声をかけた。

 

 

目線の先には麗の姿があり、ほうきで庭先を掃く麗とはここ数日、沖田はまともに会話をしていなかった。

 

 

麗の前に、歩み寄った沖田だが……二人の間にはぎこちない雰囲気ばかりが漂い続けていた。「いってらっしゃい」

 

 

口を開いたのは……麗だった。

 

目を真ん丸とさせた沖田だったが、沖田はすぐに。

 

 

「ええ……。行ってきます。周助先生や、道場をよろしくお願いします」

 

 

そう口にすれば、軽く頭を下げ身を翻していった。

 

 

麗は今にも自身の感情をぶつけてしまいたい衝動に刈られていたが、ぐっと我慢し、遠くなっていく近藤達の背中をただ見つめていた……

 

 

 

京へ共に、連れては行けれない……

 

 

道場を頼むと、近藤から託された言葉はどことなく麗にも分かっていた。

 

 

それを物語るように、誰も麗に「共に京へ登ろう」と声をかけた者はいなかったのだから……

 

 

男所帯に女は足手まといになる。

 

 

分かっていても、胸が傷んだ……

 

 

ほうきを握る手に力ばかりが入り、麗はゆっくりと身を翻した……

 

 

 

 

 

「いってらっしゃい……。か」

 

 

「ありゃあ、あいつなりの強がりだな」

 

 

「歳……。麗には悪いことをしたな」

 

 

「なら連れて行くのか。あいつらも登る場所に……

 

 

浪士隊に参加する大名行列のなかを歩く近藤、土方が口を開いたが土方は顎で前方を指した。

 

 

前には、一際目立つ姿が一つ浮き彫りになり。

その者……長く重たい鉄扇を肩に預けながら。

 

 

「本荘宿はまだか、新見」

 

 

「先生。まだです……。それにその鉄扇は」

 

 

「指図するな」

 

 

……御意」

 

 

新見を差し置き、歩みを続けた。

 

 

道場やぶりに訪れた芹沢一派だ。

 

 

芹沢の右側を歩く眼帯をつけた男ーー平山は後ろをチラリと振り返れば。

 

 

 

「あいつら、登ってきたのか」

 

 

そう、ポツリと呟いた。

 

 

土方は、あの日から芹沢一派を警戒していた。

 

 

知識に長ける生え抜きの山南曰く、芹沢一派は元は水戸天狗党というではないか……

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