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Alicia McKenzie's Blog

「あれはっ!」

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「あれはっ!」

「あれはっ!」

 

 

三津は反論しようとして思い止まった。

 

 

あの日の話はしない約束です。」

 

 

危ない危ない乗せられる所だった。澄ました顔で味噌汁をすすった。

 

 

『くそ随分口が堅いじゃねぇか三津の癖に。』https://carinacyril786.futbolowo.pl/news/article/news-1 https://www.beclass.com/rid=284d70165b75f92d2214 https://mathewanderson7.pixnet.net/blog/post/134628520

 

 

「それに今の所お嫁に行く気ないですからね。」

 

 

行き遅れだと笑うなら笑ってくれ。そう言ってお漬物を頬張った。

それを聞いて鼻で笑った。

 

 

「惚れた男がいねぇからだろ。」

 

 

「別に好きな人がいない訳じゃないし。」

 

 

「いんのか。」

 

 

「私にとって嫁ぐのが幸せやないんです。その人の傍でその人の為に何か出来るならそれでいいんです。」

 

 

『はぐらかしやがった。それにしてもこいつの考えもまた普通じゃねぇなぁ。』

 

 

恋仲を亡くしたから多くを望まなくなったのかと思うと,何となく納得出来る部分はある。

 

 

「子供はどうする。欲しくねぇのかよ。お前子供好きだろ。」

 

 

「そりゃ好きだし家族は多い方がいいです。」

 

 

『小五郎さんの奥さんになれたらどんなにいいか。小五郎さんに似た子供ならめっちゃ可愛いに決まってるけど。』

 

 

子供を抱えて毎日彼の無事を祈り,帰って来るのを待つ覚悟がないのは自覚していた。

 

 

「私は奥さんにも母親にも向いてないです。」

 

 

へらっと笑って頬を掻いた。

 

 

「お前本当に総司に似てんな。」

 

 

「え?沖田さん?」

 

 

きょとんとして私と沖田さんが?と自分に指を指して首を右に傾けた。

 

 

「あぁそうだ。沖田さんちゃんとご飯食べたかな。ちょっと見てきますね。」

 

 

ご馳走様でしたと手を合わせて障子を開けるとそこには井上に背中を押される総司がいた。

 

 

「沖田さん!に源さんまで。何してるんです?こんな所で。」

 

 

「いや,あの,その。ご心配おかけしてすみません!ご飯美味しくいただきました!って言いたくて

心配かけたお詫びに片付け手伝います!」

 

 

総司は部屋に入ると食べ終えた膳を持った。

 

 

「えーいいのにー。」

 

 

「いいんです!」

 

 

肩を並べて廊下を歩く背中を井上は満面の笑みで見つめた。

その空気を壊すように土方が態とらしく咳払いをした。

 

 

「で?どこから聞いてたんでしょう。」不覚にも二人の気配に全く気付かなかった。

その問に井上はにんまり笑った。

 

 

「飯もお前も食えなかったあたりかな?」

 

 

『結構前から居やがった。』

 

 

「いやぁあの時に総司の殺気で気付かれちゃうんじゃないかと思ったけど。」

 

 

井上はくすくすと笑った。

土方からすれば,それは間接的に三津との会話に夢中だったんだろ?と言われてるようなもの。これも不覚。

 

 

「それにしても二人の会話が本当に夫婦の様に聞こえたよ。子供はどうするとか家族は多い方がいいとか。」

 

 

「やめとくれ源さん。聞いたろ?あいつは総司と同じだ。身を固める気はねぇんだってよ。」

 

 

「そうだね,勿体無い。だけどそれが総司の救いになった様だねこれからも拠り所にしていいと分かったから。」

 

 

「あぁ,そうだな。」

 

 

「本当は俺の傍に居て俺に尽くせって言いたかったんだろ。」

 

 

まさかの言葉を浴びせられ土方の顔は一気にカッと熱くなった。

 

 

「そんな冗談はよしとくれ!」

 

 

思いきり怒鳴られた井上は怖い怖いと肩をすくめて小走りで立ち去った。

井上はそのまま台所へ行き,たえと三津に挟まれて後片付けをする末っ子の様子を眺めた。

 

 

「何か珍しいモノでもいるんですか?」

 

 

「斎藤君か。」

 

 

背後に立ってた斎藤に見てごらんと台所を覗かせた。

 

 

「なるほど。立ち直ったなら何より。」

 

 

平静を装って言ってみるけど内心面白くはなかった。

 

 

『あいつが甘味屋に帰ったら二人で会うのは難しい。出来ればここで二人の時間を作っておきたかったのだが。』

 

 

また考え直そうと踵を返した。

 

 

「お三津ちゃんに用があったんじゃ?」

 

 

井上の声に何の反応もせず,斎藤は静かに姿を消した。

 

 

「あれ源さん手伝いに来てくれたんですか?」

 

 

井上に気付いた三津が満面の笑みで駆け寄った。

 

 

「今斎藤君が来てたんだが。」

 

 

「斎藤さん?あぁお茶かな?声かけてくれたらいいのに。」

 

 

控え目な人だなぁと笑ってお茶の用意をした。

 

 

「みんなお三津ちゃんが淹れるお茶好きだもんなぁ。」

 

 

井上にそう言われてより目尻が垂れ下がる。

誰かに必要とされるのはやっぱり嬉しいものだ。

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