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Alicia McKenzie's Blog

「三津さんに骨抜きにされた軟弱野郎

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「三津さんに骨抜きにされた軟弱野郎

「三津さんに骨抜きにされた軟弱野郎って自分で言っとったそ。木戸様。」

 

 

「なぁ今更やけど木戸様って桂様の事やんな?名前変わったそ?」

 

 

話の腰を折って申し訳無いがずっと気になってたと一之助が言った。文は改名した旨を伝えて,自分は嫌がらせでその名を呼んでると片口を上げた。

 

 

「三津さんに関してはもはや名前で呼んどらんしね。」

 

 

「あの名前は慣れへんし,もう終わった関係やから小五郎さんなんて馴れ馴れし過ぎるからもう呼ばないようにします。」 https://www.liveinternet.ru/users/carinacyril786/post504337978// https://www.bloglovin.com/@carinacyril/12523306 https://carinacyril786.pixnet.net/blog/post/145038163

 

 

呼び方が定まらないからしばらくはあの人と呼ぶつもりだ。

 

 

「骨はちゃんと戻ったんやろか?」

 

 

すみも喉を鳴らして笑った。

 

 

「私は戻らんと思うわ。最後とか言っときながら諦めちょらんと思う。だって三津さんへの執着心凄いもん。」

 

 

「そんなに惚れ込んどるんか……。」

 

 

一之助は桂と接点がないから全く想像つかんと目を瞬かせた。まず内面が分からない。知ってるのは名前だけである意味想像上の生き物みたいだ。

 

 

「えっそんなんでうちの愚兄と夫婦になって大丈夫?逆恨みで斬られたりせん?」

 

 

すみの言葉に三津以外の全員身を震わせた。想像すると怖すぎる。

 

 

「それはないと思いますよ。あの人刀抜きませんから。逃げてばかりで男らしくないとか,腰抜けとか言われても血を流す争いはずっと避けてました。」

 

 

「刀抜かんのは今でも信じとるんや?」

 

 

すみがにんまりと笑って見てくるから三津は歯切れの悪いまぁ……”を呟いて小さく頷いた。

 

 

「そう言う所も好きやったんや?」

 

 

今度は文がにやにやと聞いてくる。三津は頬を赤らめて無言で頷いた。そこへすみが更に追討ちをかける。

 

 

「やっぱりまだ好き?」

 

 

「人としては。」

 

 

それ以上でも以下でもないと苦笑した。

 

 

「再会した時何話したか聞いていい?」

 

 

文の目がまたキラキラと輝いた。単純に男女のあれこれの話が好きなんだなと三津は理解した。

 

 

「まず大号泣されたからそれをなだめるとこから始まったんで。」

 

 

大人の男の大号泣は,文以外の三人に衝撃を与えた。文は一度聞いているから何とも思わなかったが,一之助は同じ男として引くと言った。女の前で泣くなんてあり得ない。

 

 

「木戸様も入江さんも三津さんの前では泣いたり出来るんよね。そこまで曝け出せる程なんよ。」

 

 

「えっ愚兄も泣くそ!?三津さんの前では泣くそ!?」

 

 

すみは三津の両肩に手を置いてガクガクと前後に揺らした。激しく揺さぶられて答えられない三津の代わりに文が口を開いた。

 

 

「やけぇ三津さんの前では全然違うって言ったやろ?三津さんはどんな姿も受け入れる器の大きさなそ。

そこに男はみんな甘えるそっちゃ。んで,木戸様は甘えるだけ甘えて三津さんに何もしてやらん。入江さんはしっかり三津さん甘やかす。」

 

 

「まぁ……そうですね。でもあの人も何もしてくれなかった訳やないですけど。

贈り物は沢山してもらったけど,私が欲しかったのは一緒に居る時間やったんで。

政で忙しいあの人にそれを求めるのは無理ですよね。

私もあの人に何をしてあげられてたんですかねぇ?」

 

 

尽くしてたつもり。寄り添ってたつもり。理解してたつもり。

何一つ自信を持って出来ていたと言い切れない。

全てつもりであって,桂にとって充分だったかと言われたらそうじゃないと思う。

だから不安や不満を抱えていたと思う。

 

 

「三津さんはたっぷり愛情注いどったやん。やけぇあんだけ甘えとったんよ。

そんな大事な相手を私が取り上げたようなもんやね……。」

 

 

文が余計な事をしたと謝るから三津は全力で首を横に振った。

 

 

「私達二人で解決せなアカン問題にみんなを巻き込んだんです。みんなは助けようとしてくれただけです。こちらこそ巻き込んでごめんなさい。でもホンマにもう終わりですから。」

 

 

「それで最後に抱かせろって?あの人。」

 

 

文は単刀直入に聞いてきた。三津はそんなあけすけな言い方はされてないと苦笑するしかない。

 

 

「一生忘れないようにしてやるみたいな感じでした。」

 

 

「何か恨みこもっとるようで怖いんやけど……。」

 

 

一之助の中で桂の印象は随分悪くなった。三津はそんなんじゃなかったと否定したが一之助の疑いを持った目は変わらなかった。

 

 

「あの人にとって私が最後の人って言ってました。今まであっちこっちに手を出してるから説得力ないですけどね。」

 

 

「最後の感想は?」

 

 

文の容赦ない質問に三津は返答に困った。ちらりと見れば一之助も気不味そうにしている。

 

 

「めっちゃぐいぐい来ますね。まぁ……変わらないと言うか……。半分寝てたんで私。」

 

 

「そんな時に寝るなや。」

 

 

流石に一之助も口を挟んだ。

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