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Alicia McKenzie's Blog

自由のきく右手で目を擦り

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自由のきく右手で目を擦り

自由のきく右手で目を擦り,重みの感じる左腕の方を見て言葉を失った。

衝撃が強過ぎて顎が外れそうになった。驚きの余り声すら出ない。

 

 

「おはようございます……。起きたらこのような状態で……。起こしていいものか分からずに……。」

 

 

「おっ!起きろ九一っ!!お前何でこんなっ……!!」

 

 

桂は左腕で入江に腕枕をしており,入江は桂の胸に寄りかかって寝間着をしっかり握って眠っていた。

桂は変な汗をかきながら必死に左腕を引っこ抜いた。そのお陰で入江の頭は布団に落ちた。

 

 

「いで……。あーいつの間にか寝ちょった。おはようございます。松子もおはよ。」

 

 

入江はへらへら笑って二人の顔を見上げた。

 

 

「おっおはようございます……。あの……昨夜はその……一線を……?」

 

 

三津は顔を赤らめながらやっぱり二人はそう言う関係?と気まずいようで好奇心も抑えられない眼差しを向けた。

 

 

「ないっ!!絶対ないっ!!それなら私は君を抱きたいっ!!」

 

 

「朝から大声で何言ってるんですか。事情は後で聞きますんで支度してください。」

 

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三津は私は外に出てますよと冷たくあしらって部屋を出た。

 

 

「最っ悪だ……。」

 

 

桂は両手で顔を覆って項垂れた。その背中を入江が優しく擦った。

 

 

「私で良ければ慰め……。」

「いらん。」

 

 

瞬速で断った。「ホンマに心臓に悪いから止めてくださいね。」

 

 

三津は起きてその光景を見て心臓止まるかと思ったんだとぼやいた。その小言に桂は黙り込み,入江はからから笑った。

 

 

「ごめんって。私は松子の布団に潜り込みたかったんよ?でもそんなんしたら後々この人が面倒くさいやん?」

 

 

三津はそれは分かるけどと不満げな表情を浮かべた。

 

 

京に戻るんやなって思ったら稔麿と玄瑞の顔がちらつくそ

 

 

そんな事言われたら心配になるに決まってる。それを笑って誤魔化すから三津は茶化すなと怒った。

 

 

「そこは置いといて,その時言いたい事や伝えたい気持ちは出来るだけ隠さんと言ってくださいね?余計な事は言う癖に肝心なのは言わへんのやから。」

 

 

桂は二人の会話を無になって聞いていた。

 

 

『今回も上手く小太郎に恩を売られた……。稔麿達の事は嘘では無いが……。』

 

 

それに今回は妥協でも桂が入江を受け入れて胸を貸したが,そこは話さなかった。あくまで自分が勝手にと言い張った。

 

 

 

 

朝餉の時,さぁ説明してもらおうかと三津に迫られたのを入江が上手く嘘でかわした。

 

 

「ほら,三人同室やけぇ松子に膝枕してもらったり抱きしめて元気貰ったり出来んやん?やけぇここは木戸さんで我慢するかぁって寝とる所に勝手に潜り込んだそ。」

 

 

「だから妥協でも私に求めるな。私は二人の好きなようにしろと許可は出してる。」

 

 

「でも木戸さんも松子に求めるんやし,二人から求められたら松子が疲れるでしょう。

添い寝程度で満足しちょるんやけぇええやないですか。減るもんやないし。」

 

 

「私は目に見えない色んな物がすり減っとる。」

 

 

そんな二人を三津がまぁまぁと宥めた。

 

 

「事情は分かりました。まぁ……旅の間お二人は禁欲生活するようなもんですし,私はいつもすぐ寝てまうんでその後はお二人にお任せ……。」

「任せるなっ!」

 

 

三津が言い終わる前に言葉を被せた。何故そんなに自分達の仲を容認したがるのかとぷんぷん怒った。

 

 

「そうやで。私らがこんなに松子を求めちょるのに松子からは求められんの寂しいわぁ……。」

 

 

入江は三津の頬に右手を伸ばして人差し指で頬をすっと下へ撫でた。

桂は瞬時にその手を力一杯叩き落とし真剣な顔を三津に向けた。

 

 

「私も求めるのは君一人だ。いつだって一つになりたいし……。」

「食事中に下品な事言わないで。さっさと食べて行きますよ。」

 

 

三津は半目で二人を睨んでご馳走様と手を合わせた。

 

 

「相変わらず下の話で赤くなるって可愛いなぁ。」

 

 

からかう入江の額をペちんと叩いて今日の旅は始まり,今に至る。

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