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Alicia McKenzie's Blog

桂はムスッとした顔で腕組みをして三津

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桂はムスッとした顔で腕組みをして三津

桂はムスッとした顔で腕組みをして三津を見下ろした。

 

 

「ごっごめっごめんなっ……。」

 

 

「ごめんな?」

 

 

吃って上手く喋れなくなった三津に怒った顔をぐっと寄せて言おうとしている謝罪の言葉を促す。

 

 

「さい……。」

 

 

三津は体をのけ反らせながら最後の二語を言い終えた。それを聞いた桂は小さく息をついて首を横に振った。

 

 

「いや,私の方こそ悪かった。何の説明もなしに君を追い出すような形になってしまった。

でも分かって欲しい。今回は本当に何も知らない方がいいんだ……。全てを知ってしまえば君は私達と同罪になってしまう。」

 

 

『これ伝えにわざわざ帰って来はったんや……。』http://eugenia22.eklablog.net/-a215536781 https://carinadarling.wordpress.com/2024/03/14/%ef%bd%a2%e4%b8%89%e6%b4%a5%ef%bc%8c%e6%9d%be%e7%94%b0%e3%81%95%e3%82%93%e3%82%84%e5%ae%ae%e9%83%a8/ https://mariaa.coslife.net/Entry/3/

 

 

心の底から心配で堪らないという表情をされてはこれ以上三津から言える事はない。だけど桂と生きていくと決めたから,もう甘えは許されない。それならば,

 

 

「同罪でいいのに。それぐらいの覚悟は私だって持ってます……。」

 

 

その返答を予想していた桂は困り顔で笑った。

 

 

「ご主人と女将に約束したんだ。君を守るって。だから……ね?」

 

 

言い出したらきかない三津の頑固さは一応理解している。それを抑えるのは功助とトキを出すのが一番だ。

 

 

「分かりました……。」

 

 

「ありがとう。すぐ解決出来るよう努力する。」

 

 

渋々了承するその顔もしばらくお預けかと思うと離れ難い。だがしかし戻らねばならない。

 

 

「ではもう行くよ。……帰って稔麿に罰を与えねばならんからな。」

 

 

穏やかになったと思われた顔はどす黒い笑みを浮かべた。

 

 

『仲間内で揉めてる場合ちゃうんじゃ……。』

 

 

とは思うものの,その揉め事を引き起こした張本人なだけに何も言えない。寧ろそんな揉め事を引き起こすなんて害でしかない。

 

 

「大人しくしてますね……。」

 

 

それが一番だ。三津が項垂れていると桂の温もりに包まれた。安心する香りに目を閉じた。

 

 

「うん,いい子で待ってなさい。」

 

 

桂は体を離して,額,頬それから口に触れるような口づけをしてから家を出た。三津も外に出て去り行く桂を見送った。

 

 

「お気をつけて……。」

 

 

三津は小さくなっていく背中にぽつりと呟いた。

桂も後ろ髪を引かれる思いで家を後にした。振り返りたくなるのを我慢した。

 

 

『そうだ……早く戻らねば……。』

 

 

早く戻って果たさねばならない。未だかつてない厳しい処断をせねばならない。

 

 

『おのれ今に見てろ稔麿!!』屋敷に駆け込んだ桂は真っ先に吉田の行方を探した。廊下で捕まえた藩士に広間に居ると情報を得て怒りに任せて襖を開けた。

 

 

「稔麿ぉ!!」

 

 

「何ですか騒々しい。」

 

 

胡座を掻いていた吉田はうんざりした顔で仁王立ちの桂を見上げた。

 

 

「今すぐ顔を洗え。さもなくばその口切り落としてやる。」

 

 

その場に乃美と久坂,入江も居たが今はそんな事などどうでもいい。

 

 

「嫌ですよ。まだ余韻があるんで。」

 

 

売られた喧嘩は買いますよと吉田は唇をぺろっと舌で舐めた。

 

 

「お前何したの……。」

 

 

何となく予想はつくけどと久坂が盛大に溜息をついた。今はそれどころじゃないのにやめてくれないかと心底嫌そうな顔をした。

 

 

「三津に口づけしやがった。私の目の前で。」

 

 

「やっぱりか。」

 

 

久坂は予想通り過ぎて驚きもしなかった。それよりも普段丁寧な口調の桂が汚い言葉遣いになってるのがちょっと面白かった。

 

 

「口づけたんじゃなくて吸ったんだけどね。」

 

 

「許さん。」

 

 

「は?前に言いましたよ?もう遠慮しないって。」

 

 

乃美と久坂は早くケリをつけてくれと冷ややかな目で二人を見ていたが入江は違った。じーっと吉田の顔を見つめていた。それからゆっくりと腰を上げて吉田に近付くとその顔面を両手で挟んだ。

 

 

「なっ何。」

 

 

嫌な予感がした。まさかと顔を引き攣らせる吉田に入江が迫った。

 

 

「何すんだ気色悪いっ!」

 

 

吉田は思いきり入江の腹に蹴りを入れて粟立った体を両腕で擦った。なかなかいい蹴りが入ったと腹を擦って笑う入江が不気味で仕方なかった。

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