[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
を感じたのか?片方の瞼が、おれの視力でみえるかみえぬほど上がる。が、すぐに下がってしまう。
くそっ!相棒っ、おまえまで関心がないのか?「でっ、はき心地はどうだ、主計?」
俊冬の冷静なまでの問い。その横で、俊春がやはりきらきらしたで、こちらをみあげている。
避孕 そこは着心地ってききませんか?」
別段、揚げ足をとるつもりはない。だけど、服の着心地を問うべきところではないのか、と純粋に思ってしまう。
「主計、ズボンは、はき心地と申すのではないのか?」
腹立たしいほど冷静に返してくる俊冬。
途端に、永倉と原田、斎藤がげらげら笑いだす。副長も、「くくくっ」と肩を震わせている。
「こいつ、このズボンってやつの下、すっぽんぽんなんだろう、なぁ俊春?」
「脱がせてやれ」
「それは、面白そうだ」
永倉、原田、斎藤が、口々に叫ぶ。同時に、原田が身軽にたちあがり、長い腕を伸ばしてくる。
「ちょっちょちょっ・・・。だって、俊春殿がナッシングって・・・」
原田の腕から逃れつつ、俊春を指さそうと・・・。
「え?いない?うわああっ!」
座っていたはずの俊春の姿がない。刹那、背後をとられ、うしろから肩に腕をまわされる。
「おぬしの問いに対する答えが、ナッシング、と申したのだ。主計、おぬしのおおいなる勘違い。おぬしのがどれだけご立派かは、「ふふふっ」だが、褌をしめねばおさまりが悪かろう?いかに「ふふふっ」、のがどれだけご立派かは、「ふふふっ」だが、褌をしめねばおさまりが悪かろう?いかに「ふふふっ」、のでも・・・」
なっ、なにいってんだ、原田?
俊春の謎アテンションにつづき、なに謎推測してるんだ?ってか、みたことがあるのかよ?
「ちょちょちょっ、下ネタです、それ。いや、そんな問題じゃない。やめてください。完璧、セクハラです」
「ハラス?なんだそりゃ?」
「いえ、永倉先生、鮭の腹身のことではありません。ってか、そこじゃないだろう、おれ?」
こんなときまで、自分で自分につっこんでしまう、ツッコミ役のおれ。
あれだけ新鮮な握りを喰ったばかりだというのに、焼いたハラスが喰いたくなる。
脂ののったそれを、そのまま頬張る。だし汁に、三つ葉を添えて茶漬けにする・・・。最高じゃないか。
あかん、そこちゃうやろ、おれ?
とうとう、本格的につっこんでしまう。
じつは、かねてからの疑問というのは・・・。
それは、洋装にしたときの下着、である。
和装だと、イコール褌が自然と想像できるし、しっくりくる。が、洋装になったら、ズボンの下が褌なのか、はたまたパンツなのか、という疑問がわく。
パンツ、といっても現代のようなボクサーパンツやブリーフ、それを合わせたボクサーブリーフ、トランクス、まさかのビキニやTバックではない。
感覚的には、この時代のアメリカの南北戦争やゴールドラッシュを描いた、戦争物やウエスタンにでてくるような、白色のだぼっとしたものである。
「グーOル」さんに尋ねてみたら、「グーOル」さんはすぐに教えてくれた。
答えは、六尺褌。ズボンの下であっても、この時代はまだ褌であった。この後、それが越中褌に変遷してゆく。軍隊でも採用され、昭和に入って戦争がおわるころまで、それがつかわれる。
現代でも、神事や医療の現場でつかわれている。T字帯も、越中褌の一種である。
だが、やはりズボンの下に褌は、というところがあった。馬にのれば、一発で皮がめくれそうだ。まぁ、馬に乗るのは将校クラスである。将校クラスの軍服には、尻の皮がめくれぬよう、軍服にちゃんと細工が施されている。
「俊春殿、おれをかつぐなんてひどいじゃないですか?マジで、ずっと悩んでたんですよ」
俊春が、おれからはなれる。
「あまりにも真剣であったので、ちょっとからかってみただけだ。まさか鵜呑みにするとは。その下、誠にナッシングなのか?」
かれは苦笑とともに、おれの下半身を指さす。
「では、あらためて「ふふふっ」を拝ませて・・・」
「ちょっ、いいかげんにセクハラ行為はやめてください、原田先生。訴えますよ。それに、「ふふふっ」てのは、なんなんです?だいたい、おれのは・・・」
原田に詰め寄りつつ、原田の体越しに相棒が起き上がっているのがみえる。
があう。
「はあー」
頭部をふりふり、おおきな溜息が、口吻からもれる。
相棒、下ネタで騒ぐ中学男子を、呆れかえってみてる女子中学生みたいな、そんな、やめてくれ・・・。