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はいない。
「にゃんこの語りに感動されたのか、あるいは、わんこの芸に感動されたのか、佐々井殿とその郎党ののようでございました」
「だろうな。おもしれぇ。ざまあみろってんだ」
副長は、よほど関東郡代の対応に不満がたまっているのであろう。
「局長、副長」
で、上座に座す二人をひたとみすえている。
「われらのことは兎も角、
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http://janessa.e-monsite.com/blog/--43.html かれらの愚考が残念でなりませぬ。新撰組を・・・」
そこで、いいにくそうに言葉を止める。
「かまわぬ。つづけてくれ。よくは思ってはおらぬことを、先日対座した際にも感じておったゆえ」
俊冬は、局長にうながされ、再度口をひらいてつづきを語る。
「生贄にさしだそうという魂胆が、みえみえでございます」
「生贄?」
島田がつぶやく。
すなわち、自分たちが助かろう、もしくはすこしでもいい立場にたとうと、を最大限悪人に仕立て上げ、敵にさしだそうというわけだ。
いわく、「これ以上、暴れて手を煩わせることのないよう、五兵衛新田に封じ込めております」とか、「爪牙を抜き、飼いならしておる最中でございます」とか。
俊冬は、佐々井から感じたことを淡々と語る。
そのバックに、勝と勝派の幕閣の存在がみえかくれしているらしい。
「ですが、最後には人払いをし、わずかな間ですが、佐々井殿と面突き合わせて本音で語り合うことができました。先日の局長との会見で、個人的には局長の幕府を想うお気持ちに感銘を受けておられるようです。『味方のお偉方のと、くだらぬしがらみから逃れ、思う存分敵と戦ってもらいたい』と、おっしゃっておいでです。さらには、『公式の書状に、否としか書き記すことのできぬ、いっかいの公人を赦してほしい』、とも」
そして、双子は同時に頭をさげる。
「そうか・・・。佐々井殿が、かようなことを・・・」
局長のいいところは、のいう言葉を素直に受けとめるところである。それがたとえ、お人よしだとか、だまされやすいとかであっても。
おれは、それが局長の最大の長所だと信じている。
副長が局長の横で、俊冬と俊春へ、それからおれへとをうつす。
俊冬の嘘を、といってしまえば御幣があるかもしれない。捏造?曲論?兎に角、局長の気持ちを思い慮っての言であることを、副長もおれも気がついている。
おそらくは、局長自身も。
「了承は得られなんだが、は、うつるよりほかない」
局長は、転陣の宣言をする。
「二人ともすまなかった。よもや、使者を害そうとのたくらみがあったなどと、想像だにせなんだ。味方だというのにな」
「かっちゃん。二人にいってもらってよかったんじゃねぇのか。これが二人以外であれば、返書がわりに塩漬けの首級が送られてきたってことも、あったかもしれねぇ」
「歳・・・。そういう問題ではない。佐々井殿の真意に気づかず、二人を死地に追いやったわたしの不徳のいたすところ」
「局長、副長のおっしゃる通りでございます。死地などとおっしゃられますな。われらにとっては、死地どころか、貴重な情報源。これで、すくなくともの真意がはっきりいたしました」
俊冬の声は、あいかわらず気持ちをおだやかに、ていうか脳内と精神(こころ)をぼーっとさせる。「局長」
そのタイミングで、廊下に現代っ子バイリンガルの野村があらわれた。
「イッツ・アバウト・タイムです」
「利三郎。おまえ、転職した方がいいんじゃないのか?そんだけバイリンガルなら、外資系の企業で活躍できるぞ」
思わず、嫌味をいってしまう。
「ノンノン、ジュ・テーム。ここがすべてなのさ」
フレンチまできたーっ!しかも、ウインクまでして、ムダにかっこつけてる。
「それと、さっきのことだが・・・」
「散歩係とちがって、アイ・アム・ア・シャチクだ。邪魔をしないでくれ」
「はい?社畜?」
「局長、そろそろまいらねば」
「そうだな、利三郎。歳、軍資金集めにいってまいる」
局長は、双子にくず餅がおいしかったと礼をいい、野村とともに部屋からでていった。
「あの、副長。なにゆえ、流山への転陣を反対されるのでしょう?」
局長が去ってからしばらく間をおき、島田がおずおずと尋ねる。
副長は、島田と
不意に、俊冬は