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Alicia McKenzie's Blog

の負傷者から

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の負傷者から

の負傷者から、おれたちも大坂城へと退く旨もきいたであろう。

 

 ゆえに、みずから大手門に立ち、出迎えようと・・・。

 

 局長に会えたのは、割り当てられたちいさな部屋のまえである。

 

 通常は、

香港 信託 公司 排名 

登城する人の付き人の控室らしい。

 

 その部屋に、入ろうとしたときのことである。

 

 双子が機転をきかせ、探しにいって連れてきてくれたのである。

 

 局長は、だれかれかまわず、肩やら頭やら体を叩きまくる。

 

 いつもなら、その荒っぽい「局長バンバン」を受け止める隊士たちも、いまは立っているだけがやっとである。

 

 ふらつき、そのまま廊下に倒れたり、壁や障子に叩きつけられたりと、ここにきて致命傷を負ってしまったっぽい。

 

 だが、みな、嬉しそうである。ふらつきながら、笑顔で局長に挨拶する。 それから、そのちいさな部屋に入る。

 

 そこに詰め込まれると、隊士たちは力尽き、柱や壁、障子や襖にもたれ、座ったまま落ちてしまう。

 

 狭すぎて、子ども一人すら寝転ぶことができない。

 

 

「副長、負傷者をみてまわってきます」

 

 医療担当も兼任している山崎は、欠伸を噛み殺している。

 

「ならば、わたしたちもまいりましょう。なにか、お手伝いできるかと」

 

 ここまで荷駄を曳いてくれた「豊玉」と「宗匠」を厩へ連れてゆき、装具をはずし、飼葉をやってきた久吉と鳶が、申しでる。

 

 馬フェチの安富は、ともに眠るといい、厩にいるという。

 

 山崎は逡巡したようだが、口角をあげ、二人の肩を叩く。

 

「疲れているだろうに・・・。すまぬ。助かるよ」

 

 それから、局長と副長に一礼すると、大広間のほうへと去ってゆく。

 

「無理しやがって。あいつも、疲弊しきってるだろうに・・・」

 

 副長の呟き。

 

 それから、ちいさく深呼吸する。

 

 さきほどから、局長がなにかいいたそうにしているのがわかっていて、それに応対しようということか。

 

「局長・・・」

「土方君、いや、歳っ、源さんは?源さんは、どうした?ああ、はやくも幕臣との折衝か・・・」

「かっちゃん、いいからきいてくれ・・・」をちかづけ囁く。

 

「ここじゃぁなんだ・・・」

「副長、さきほど通りかかった石垣のあたりでしたら、だれもこぬかと」

 

 俊冬の提案にしたがい、だれもが無言のままあゆみだす。

 

 

 

 副長は、局長のいいほうの肩をつかむと、を真っ赤にはらしている。

 もちろん、おれもおなじように真っ赤になっている。

 

 相棒をまたせている通用門をとおりかかると、相棒のまんまえで榎本が胡坐をかいている。

 

 せっかくの軍服が、土にまみれるのもかまわず。

 

 相棒は、我慢強く榎本とにらめっこをしている。

 

「釜次郎殿、かようなところでなにをされておいでです?」

 俊冬が、声をかける。

 

 榎本は、掌をひらひらさせながら応じる。

 

「この狼、なかなか肝がすわってるじゃねぇか」

「狼ではありませんよ、榎本艦長」

 

 一瞬、敬称を迷ったが、とりあえず艦長といっておく。

 

「犬です。ドイツの犬です」

「なんと。そういえば、異国で似たような犬をみかけた気がするな」

 

 オランダであろうか。かれの留学先である。

 

 オランダ原産の犬種も、数種類ある。

 たしか、シェパード系、ウルフドッグ系がいるはず。

 

 が、どちらも、もうすこしあとに交配されたかと記憶している。

 とはいえ、より狼にちかい犬がいたであろう。

 いや、いっそ狼か。

 

「いやいや、毛玉みたいな犬より、よほどいい」

 

 でたーっ、毛玉。

 

 永井といい、榎本といい、モフモフ系はすべて毛玉に相当するのか?

を向けてくる。

 

 雲間から、太陽があらわれた。ささやかな筋状の光が、地上を射す。

 

 榎本の油ギッシュな頭髪が、てかてかしている。

 ついでに、これぞ「カイゼル髭」、と熱くいってしまいたいほど立派な髭も。

 

 マッチをすってかれに放り投げたら、「人間火の玉」化しそうである。を戻しつつ、うんうんと頷く。

 

(名付けた理由は、そこじゃないんですー)

 

 まさか、副長ファンで、その佩刀からとった、なんてこと・・・。

 それこそ、副長にBLチックな感情を抱いていると、勘違いされてしまう。

 

 つい先日、ああ、あれはつい先日だったのか、ずいぶんとまえのように思えるが・・・。

 

 兎に角、伊庭のこともある。これ以上、腐隊士と思われるのは、遺憾である。

 

 

 

「兼定です」

 

「ほう・・・。刀か?なるほど、たしかに、鋭そうだ」

 榎本は、相棒に

 

 

 

「おめぇの犬かい?名は?」

 

 榎本が、

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