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Alicia McKenzie's Blog

には逆らうな。

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には逆らうな。

には逆らうな。何をやらかしたんか分からんが、会うたら直ぐに礼を言わなはれ」

 

「お礼……?」

 

「そうや。武士としての心構えを教えて下さってどうも有難う、や。そう言うとけば何とかなる」

 

 

 一方的にそう言い付けると、https://mathewanderson.zohosites.com/blogs https://anderson.animegoe.com/Entry/1/ https://mypaper.pchome.com.tw/mathewanderson/post/1381718891 男は横を通り過ぎていく。

 

「あ、貴方は…………あれ」

 

 

 名前を聞き忘れたと思い振り返るが、そこには誰も居なかった。真っ直ぐの一本道であるのにも関わらず、地面には足跡すら付いていない。

 

 

 狐につままれたような心地で小首を捻ると、背後から影が現れた。

 

 

 

 

……こんな所で何していやがる」

 

 

 重低音が鼓膜に響き、息を飲む。振り返ると、そこには腕を組んだ土方が立っていた。

 

 桜花はみるみる目を見開き、唇をパクパクと魚のように開閉する。

 

 

「いや、あ、あの、その……そ、そう!副長を待っていて、」

 

 焦ったためか、自分でも何を言っているのか分からない言葉が口から滑り出た。土方は怪訝そうに眉間の皺を深くする。それに更に焦りを重ねた。

 

 

……俺を?それは何故だ」

 

 

──ああ、もう駄目だ。どう誤魔化せば良いのか分からない。

 

 

 その時、先程の男の言葉が脳裏を過ぎる。とにかくお礼を言おうと、顔を上げた。

 

 

 

「その!"武士としての心構えを教えて下さって、どうも有難う"ございました!」

 

 そのように言い切り、ついでに頭を下げる。そう

すれば土方からは驚いたような気配を感じた。

 

 

 暫く無言が続いたが、やがて固く重苦しい雰囲気が僅かに和らぐ。

 

 

……次、腑抜けたら承知しねえからな。精進しろ」

 

 

 その言葉に桜花は顔を上げた。目が合った土方は未だに恐い目をしていたが、先程よりは幾分か薄れている気がする。

 

「は、はい!」

 

 失礼します、と桜花はそのまま八木邸へ向かって駆け出した。

 

 

 後ろ姿を横目で見ながら、土方は首に手を当てて捻る。

 

 

……何だァ、あいつ。可笑しな野郎だ」

 

 

 その口元は僅かに上がっていた。 その夜のことだった。桜花は物思いにふけるように、小窓から空を眺めていた。手元には"未来へ帰る"と書かれた小さく破った懐紙がある。それを月へ翳した。

 

 吉田から文字の良さについて言われた後、どうせ忘れていく運命ならせめて字に興そうと思ったのである。

 

 

……書くだけ虚しい気もするけれど」

 

 そう呟くと小さく折りたたみ、持ち歩いている御守の中へ入れた。

 

 窓を閉めようとしたその時、視界の端に動くものを捉える。丁度壬生寺の境内が木々の隙間から見え、月明かりに照らされながら、一心不乱に木刀を振る何者かの姿があった。

 

 

「こんな夜更けに……誰だろう」

 

 遠くからでもその太刀筋の美しさや力強さがハッキリと伝わる。もっと傍で見たいという好奇心がむくむくと擡げ、居てもたっても居られなくなった。

 

 袴を着け、下ろした髪を軽く束ねると桜花は足音を立てずにそっと縁側から外へ出る。

 

 

 境内へ足を踏み入れ、近くにあった木の影から様子を伺った。冴え冴えとした青白い月が一帯を明るく照らしている。

 

 

──あれは。確か……局長?

 

 

 近藤が一振りするごとに、まるで空気が裂かれるような錯覚に陥る。しかも軽い竹刀では無く、太く重量感のある木刀を使用しているというのに、軽々しく振っていた。猛々しい、とはまさにこの事を言うのだろう。

 

 それを見ているだけでも肌が粟立ち、本能的に絶対に勝てないと分かってしまう。

 

 

…………すごい」

 

 思わず感嘆の声が漏れた。

 

 その時、鋭い視線と共に木刀の切っ先が真っ直ぐに桜花がいる木へ向けられる。汗が額を伝って目元を流れるも、瞬きひとつすらせずに真っ直ぐに見ていた。

 

 

「そこに居るのは誰だね。出て来なさい」

 

 それに桜花はドキリとする。まさか、今のが聞こえたのかと息を呑んだ。風の音にかき消される程に小さなものだったと言うのに。

 

 

 夜中に外へ出るなど、怪しい行動だと見咎められたらどうしようと思いつつも、おずおずと木陰から姿を現した。

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