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「物は大切に扱いやがれ馬鹿!高ぇんだぞぉ!?うわぁ!」
バタンッ!
土方は前を振り向いた瞬間こけた。
「いってぇ…なんかひっかか…」
土方は後ろを振り返る。
「「ぶふっ!」」
足には紐が絡まっていて、沖田と美海は爆笑、隊士は口を一生懸命抑え、ニヤけている。
だがプルプルと肩が震えている。
土方は自分が置かれた状況を理解し、顔を真っ赤にした。
「今笑ったやつ全員切腹じゃあああ!名乗りでろ!」
土方は近くにあった木刀を持って立ち上がった。
「逃げろ!」
そう言い隊士達は一斉に走る。
「「あはははははは!」」【植髮終極指南】如何選擇最佳植髮診所?
美海と沖田は状況が分かっておらず未だ笑っている。
「あは!あはははははは!」
美海は余程ツボに入ったのか目には涙を溜めながら腹を抱えて笑っている。
ピキッ…
「美海。逃げもせず笑ってられるたぁいい度胸してるじゃねぇか」
美海の前には額に青筋を浮かべ、仁王立ちした土方がいた。
「え?」
美海は笑うのを止め、ふと周りをみる。既にその場には土方と美海しかおらず、隣で一緒に笑っていた沖田も忽然と姿を消していた。
「あ…あれ?」
「さぁ。お前だけでも説教じゃあ!」
ズルズル
「あれぇぇ!?」
なんで私だけ!?
美海は襟元を持たれたまま引きずられていると、ふと草むらからの目線に気づいた。
あ…あいつら!くそぉ!
何人かの隊士がこちらを哀れそうな目で見ていた。
咄嗟に草むらに隠れたのだろう。
あーあ…。美海さん囮にしてきちゃいました…。
私って本当に美海さん好きなのかな?
沖田は土方の元をこっそり逃げ出して屯所の中を歩いていた。
妙に人が少ないなぁ。
あ。
目の前に挙動不審に歩く隊士がいた。
トントン
「ぅわぁぁあ!って沖田隊長でしたかぁ…」
「そんなに驚かなくても。皆さんは?」
「あぁ!皆隠れてますよ!副長とばったり会うのが恐いですからね…。原田隊長達は島原に逃げたそうです!あ!では私も一先ず隠れます!」
「頑張ってくださ~い♪」
そっかぁ。緊急出動とかあっても困るし平隊士の皆さんは屯所から行方を眩ますことはできないんですね。
私はどうしよっかなぁ。
ジャリジャリジャリジャリ!
「きゃはははは!」
「まてぇぇ!」
「きゃー――!」
結局沖田はいつも子供達と遊ぶ寺の境内に来ていた。
島原なども普段行かないし、ここしか思い付かなかったのだ。
あ。山南さんかな?
沖田が歩いていくと賽銭箱の前の階段に座って子供達をニコニコと見ている山南がいた。
子供達は夢中で遊んでいて沖田が来たことに気づいていない。
沖田はこっそりと山南の背後に回り、肩に手を置いた。
トン
「山南さん」
「沖田くん!」
「そうかぁ!また土方くんを怒らせちゃったんだね」
山南は苦笑している。
「そうなんですよぉ!本当土方さんは直ぐ怒るんですから!」
沖田は山南の隣に座ると、これまでの経緯を話した。
「そういえば山南さん。最近刀を振りませんね」
「あぁ…。腕の調子がね」
山南はぷらぷらと手を振る。沖田はその姿をジッと見たあと口を開いた。
「何を悩んでいるんですか?」
「え?」
「そりゃ。手も痛いんでしょうけど、他にも何かあるんでしょ?何年あなたといると思ってるんですか」
山南はポリポリと頭を掻いた。
「沖田くんには敵わないなぁ」
「お見通しですよ」
「刀を振らない…いや、振れなくなった理由はまだあってね…」
沖田は黙って聞いている。
「私は最近わからないんだ。新撰組がなんのために人を斬るのか。斬っているのも皆攘夷志士ばかりじゃないか。
もともと私達は攘夷を志すために結成したのに矛盾してる。私達はこのまま斬り続けていいのか?」
なるほど。山南さんはこういう人だった。