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「まったく、朝っぱらからやかましいのう、主計?わたしの可愛いお馬さんにむかって、「ぎやあああ!」とは、いったい、なにごとだ?」
声が降ってくる。
焦点を合わせると、安富と相棒が、見下ろしている。そして、「宗匠」も。
胸の上で、いまだ「豊玉」が馬面をのせ、はむはむしながら眠っている。
動態 紋 昔、再放送でみた「ムツOロウの動物王国」か?
馬の小便を呑む、的な?
そうだ。
昨夜、副長と双子と打ち合わせをおえてから、双子と一緒に相棒の様子をみにきたんだ。
それから・・・。眠ったというわけだ」
安富のにやにや笑いをみつつ、「あたためあいながら」というフレーズを口中でリピートする。
「ちょっ、安富先生、なにかされませんでしたか?」
寒気がする。これはなにも、真冬の早朝だからってわけではないはず。
「なにかされませんでしたか?それは、どういう意味で申しておる」
安富の乗馬用の鞭が、「ひゅんひゅん」と鋭い音を立てている。
たしか、「宗匠」は叩かれるのがきらいといっていたような・・・。
ってか、重い。
馬面、「豊玉」、頼むからその馬面、どけてくれ・・・。
ギャング映画の名作中の名作「ゴッド・Oァーザー」、あの衝撃のシーンが脳裏をよぎる。
「双子に直接きけばよかろう?なぁ、兼定、「豊玉宗匠」?」
そこ、二頭を同時に呼ぶときは、一気に呼ぶのか?
「豊玉宗匠」、と。
「さぁ邪魔だ、どいてくれ」
寝ているおれの腕やら脚やらを、鞭で容赦なくぶつ安富。
早朝のきれるような寒さに、ピシッ、ピシッ、と鋭く響く。
「痛いっ!痛いですよ、安富先生。どきたくても、「豊玉」の頭が重くて起き上がれません。ってか、「宗匠」、脚ーっ、蹄のさきがおれの脚にのってるーっ!ってか、相棒、なんで「朝っぱらから、なにやってんだ?馬鹿たれっ!」
「うわっ、主計さん、犬と馬に踏みつけにされてるね」
「主計、蓆の上で動物相手に寝るなんざ、おまえらしいな」
「おほっ、才輔のの鋭い痛み、けっこう、いいだろう?」
副長、泰助、永倉、原田の声が、上から落ちてくる。
局長や斎藤や島田も子どもたちも、白ーいの鋭い痛み、けっこう、いいだろう?」
副長、泰助、永倉、原田の声が、上から落ちてくる。
局長や斎藤や島田も子どもたちも、白ーい
!」
そのとき、朝の静謐をやぶりまくるばかりか、空気をよまぬ男がやってきた。
熱き海の男、こってこての江戸っ子、油ギッシュ釜次郎こと榎本艦長である。
「ちっ、朝っぱらからうざい野郎がきやがった」
副長のつぶやき。
(だーかーらー、これからずっとお付き合いするんですってば)
つい、心中でリプッてしまう。「局長、副長、釜次郎殿が、おりいって頼みがあるとおっしゃいますので」
「ああ?おめぇら、もう城にいってたのか?ちったぁを休め・・・」
副長は、榎本を伴ってきた俊冬にいいかけ、思いだしのであろう。
双子は、薩摩の軍服から、幕府側のどこかの隊の軍服に着替えている。
城とともに果てようとしている幕府側の人々を、さっそく説得にいってくれたのである。
「副長、お気遣い痛み入ります。なれど、深更、いい気分転換ができましたので」
俊冬は、男前ので、こちらをみる。
「おほっ!いい気分転換って、やはりアレ、だよな、アレ?」
「ええーっ、アレってなんですか、原田先生?」
「どんなにいいことなんですか、原田先生?」
原田のアレ発言に、子どもたちがすぐに喰いつく。
いやちょっとまて。まってくれ。アレって?アレってなんだ?
ににやりと笑みを浮かべ、こちらへ
「立ち話もなんです、榎本殿。さあ、なかへ。朝餉は?」
おれのパニックをよそに、局長が榎本の肩を組まんばかりに親しげに誘い、宿のなかへと導く。
「城にはろくなもんがねぇんで、まだなんにも喰っちゃいませんよ。ありがたい。ぜひともよばれましょう」
うれしそうな榎本の声。宿のなかから、笑い声まできこえてくる。
一瞬、食事をたかりにきたのか、と勘繰ってしまう。
「飯だ、飯だ」と、リアル児童とそうでない児童たちが、つれもって宿のなかへはいってゆく。
「ちょっ、ちょっとまってください。アレっていったいなんなんです、俊冬殿?」
双子にちかづくと、俊冬の肩をつかむ。
「アレ?気にするな」
俊冬は、
「「豊玉」に抱きつくなり、そのまま眠ってしまったのでな。ゆえに、馬たちと兼定と双子とともに、