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Alicia McKenzie's Blog

「ふふ、違いますよ」

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「ふふ、違いますよ」

「ふふ、違いますよ」

 

 そう言えば、娘は青い顔をして頭を下げる。

 

「ご、御無礼を。つい、前に居てはった方が長州の訛りをしてはりましたから……

 

 やはりそう思ったのかと桜花は口角を僅かに上げた。それを知った上で逃がそうとしてくれる気持ちが嬉しかった。

 

 

「有難う、https://www.beclass.com/rid=284b3cb655468ef91177 https://mathewanderson7.pixnet.net/blog/post/117849325 https://rty4fp.webmepage.com/carina-cyril/blog ございます」

 

 素直な気持ちが表情に現れたのか、自然な笑みが漏れる。ほんのりと頬を淡く桃色に染め、柔らかいそれは、まるで直に花開く桜のようだ。

 

 そう思った娘は、この若侍の名を知りたいと口を開く。

 

「あの、お侍はんのお名前をお聞きしてもええどすやろか」

 

 そのように言われれば、桜花は茶が入った湯呑みを両手で持つと娘へ視線を返した。

 

 

「鈴木、桜花と申します。桜の花と書いて桜花。……貴女は?」

 

 

 名乗りを受けて娘は目を見開く。まさに今考えていたことだった。名は体を表すというのはこれを言うのだろうと。

 

 

「はな……。花、といいます。何や、ウチら名がよう似てはりますなぁ」

 

 花はそう言うと、嬉しそうに笑った。

 

 

「そうですね。すごい奇遇」

 

 桜花も何処か楽しそうに目を細める。歳の近い友達と言えれば良かったのだが、男として通している以上、友情は築けないだろう。それが少しだけ悲しかった。

 

 

「鈴木様、余計なお世話かも知れへんけど……。あの後、壬生浪に追っ掛けられはったんやろ?どもないどした……?」

 

 花は近くに座ると、眉を下げて問い掛ける。

 

 

「無事ですよ。ええと、あの場は逃げ切りましたが、後日捕まってしまいました」

 

 

 驚いた表情を見せる花を見て、しかし、と言葉を続けた。

 

「思うほど、新撰組は恐ろしい集団ではありません。……彼らは行く宛の無い私を置いてくれました」

 

 

 壬生に突然来た浪士集団──壬生浪と言えば乱暴で、京独特の風流すら理解しようとしない無粋者と、町民の間では言われている。花自身もそう信じていたが、桜花が言うのならそうなのかも知れないと揺れ動いた。

 

 

「ちゅうことは、鈴木様も隊士に?」

 

「いえ、違います。言うなれば使用人ですかね。あ、後その""って止めませんか。むず痒いというか……

 

 照れたように頬を掻く桜花を見て、花はクスリと笑う。そして鈴木はんと言い直した。

 

「難しいことはよう分からへんけれど、無事で安心しおした」

 

 

 

 その時、暖簾を潜って一人の若い男が入ってきた。居住まいには品があり、整った顔立ちと洒落た着物に身を包んでいる。

 

 

「御越しやす、って何や。弥八郎やないの

 

 花は反射的に立ち上がったが、露骨に眉を顰めると座り直した。ふい、と背けた頬が赤い。

 

 

「何やとはご挨拶やな。お花が暇しとるやろ思てわざわざ来たったんやないか」

 

 弥八郎と呼ばれた男は、見た目に似合わず砕けた話し方をした。頭を掻くと向かいの長椅子へどっかりと座る。そして鋭い視線を桜花へ向けた。「別に誰も頼んどらへんし。今、ウチはこん人とお話しとるの。弥八郎、はよ店戻ったらどうなん。お父ちゃん困らはるやろ」

 

……い、今は休憩中や。それに誰やねんコイツ。ま、まさか……

 

 向けられた視線には敵意がたっぷりと込められている。流石の桜花でも居心地の悪さと共に、弥八郎が持つ花への感情を悟った。「ウチの恩人や!ほら、こないだ荒くれ者が来たとき、守ってくれはった……。せやからコイツなんて言わんといて」

 

 間違いなく弥八郎は、嫉妬心を丸出しにしているのだが、こういう時に余計な口出しをすれば更に悪化しかねない。そう思った桜花はハラハラしながら成り行きを見守っていた。

 

 ふと弥八郎が右手に持ってた小さな風呂敷包みのようなものを後ろへ隠したのを見付ける
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