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Alicia McKenzie's Blog

手術後に倒れたためポケットに入っ

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手術後に倒れたためポケットに入っ

手術後に倒れたためポケットに入ったままだったのだ。

 

 

よかった!これがあって!

 

「ますくと注射器?」

松本は本当に不思議そうな顔をする。

 

 

「はい!二次感染を防ぐため沖田さんにはマスクを着けてもらいます。

もちろん私も先生も。沖田さんをいきなり隔離するのはあまりに酷なので多少の外出は許可しようかと。血を吐いたら完全に隔離療養に変えます」

 

 

本来は駄目だ。だが絶対助かるという確証もない。自由にできる間、自由にさせてやりたい。

 

 

 

「わかった。注射器と言うのは?」

 

「ストレプトマイシンは筋肉注射しかできないんです」

 

 

「?」

 

松本はよくわからないという表情をしている。

 

 

「まぁ筋肉注射をするときに教えます」

 

 

「ちなみにそれらはどのぐらいいるんだ?」

 

 

「注射器は56本でいいですが、マスクは…………………最低810枚はほしいです

 

 

810!?」https://lefuz.pixnet.net/blog/post/168426373 http://flitted.blogaholic.se/ https://debsy12.blogspot.com/2024/11/blog-post.html

 

「毎日沖田さんと私達は変えるべきですから。投与はたぶん69ヵ月かかるんです」

 

「そうか頼んでみる!」

 

 

「お願いします!問題はストレプトマイシンを作るときに使う顕微鏡ですね

 

 

海外……。海外。

 

輸入

 

貿易…………

 

 

 

 

貿易

 

 

「あぁ!!」

 

あの人がいるじゃん!

「ぅわぁ!なんだ!?」

 

 

美海の大声に松本は飛び跳ねた。

 

 

「海外異国と貿易をやっている知り合いがいるんです!もしかしたら頼めるかも知れない!」

 

 

「本当か!?」

松本も嬉しそうだ。

 

 

「はい!えっとマスクと注射は松本先生で、原料はなんとか集めるしかない。顕微鏡は海外で作って

 

美海は何やらぶつぶつと呟きだした。確認だろう。

 

 

……立花くん。沖田くんには告知するかい?」

 

 

「とりあえず沖田さんに言いましょう。無駄に心配させたくないので他にはまだ秘密です」

 

 

「わかった」

 

 

「行きますか」

 

二人は沖田の部屋へ向かった。

 

 

この時代では労咳を告知する。それはすなわち死を告知することを意味する。

 

 

言われた側も言う側もそれなりにダメージがある。

 

 

 

松本の場合長年医師を務めているためこんな境遇には何度も合っていた。

 

 

美海は実を言うと結核の患者にあたったことは一度もない。

医大や病院で習ったものの、精密機械で作ったし、差がありすぎる。

 

 

正直なところ不安だ。

 

 

教えてくれる先生もいない。

参考書もない。

機械も自分より上の医学を学ぶ者もいない。

 

 

頼れるものは自分の知識と記憶、頭脳だけ。

 

こんな状況に陥ることはなかなかないだろう。

 

 

コンコン

 

「沖田さん?」

 

 

 

………

 

沖田は布団の中にくるまったまま返事はしない。

 

珍しく美海がノックしてきたからだ。

 

 

ガラッ

 

 

「沖田さん」

 

美海は勝手に入り、布団の横に座る。

 

続いて松本も座る。

 

 

人の気配が2つ。松本先生?

 

沖田は尚も黙りを決め込んでいる。

 

 

「沖田さん。落ち着いて聞いてください」

 

 

くる。

 

 

 

「あなたは……労咳です」

 

 

沖田はピクリと動く。

 

……がう

 

 

「ん?」

松本が聞き返した。

 

沖田は布団から体を起こした。

 

「違う!私は労咳なんかじゃないっ!?ゲホッコホッ!」

 

 

落ち着いて聞いてなどいられないだろう。死を宣告された患者によくあることで、一番最初に表れる『否認』だ。

 

自分が死ななければならないということを否定して、一時的に心を防衛する。

 

 

 

…………

美海は黙って聞いている。

 

 

「違ゴホッ!ゲホッ!」

 

しばらく咳が続いた後、沖田は落ち着きを取り戻した。

 

 

 

 

「違う。違います。この咳も風邪で。すぐに治って

 

 

「違うんです。労咳なんかじゃない」

 

 

 

今までは茶化していたものを完全否定している。沖田もわかっていたのだろう。

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