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Alicia McKenzie's Blog

ぽちをいじめるとは

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ぽちをいじめるとは

ぽちをいじめるとは、どういう料簡だ?」

 

 そして、原田の謎かばい。

 

「ちょっとまってください。いじめてるわけではありません。どうでもいいことなだけです。兎に角、後頭部をよむって、どうやったらよめるんです?」

「どうでもいいことなどないぞ、主計。そもそも、後頭部をよむってことだって、どうでもいいことだろうが」

「はあ?そこは大事でしょう、https://www.liveinternet.ru/users/freelance12/post500817922// 

https://www.bloglovin.com/@freelancer10/12082135 https://lefuz.pixnet.net/blog/post/106031449 原田先生?どうやったら、後頭部をよめるっていうんです?それに、『おれのぽち』って、どういう意味なんです?」

 

 背伸びする勢いで、原田に疑問をたたきつける。

 

 なんでこんな不毛ないい争いをやっているんだろうか。そもそもの問題を忘れてしまった。

 

「兼定、『きせ〇じゅう』とはなんだ?」

「クーン」

「なに?おぬしもしらぬ?そうか・・・・・・。気になってしかたがない」

「クーン」

 

 元凶である俊春本人は、お座りしている相棒のまえに両膝を折り、仲良しトークをやってる。

 

「だいたい、原田先生はぽちにやさしすぎますよ。いっつもかまってるし、いっつもみまもってるし。昨夜だって、ぽちだけ、やたらめったらハグがながかったでしょう?利三郎やおれなんて、ギュッっとした瞬間で『はい、おしまい』でしたし。不公平すぎます」

「おま・・・・・・」

 

 おれの渾身の想い、いや、ぶっちゃけ不満をまともに喰らった原田は、絶句した上にその長身を揺らめかせた。

 

「土方さんとおねぇ、それから八郎だけじゃなく、おれまで好きだったとは・・・・・・」

「はいいいいいい?なんで、なんでそんなに曲解できるんです?」

 

 最近、すっかりヒステリックになってしまっている。

 まさか、男の更年期障害?しかも、若年性ってやつ?

 

「兼定、『こうねんきしょうがい』ってなんだ?料理の名か?うまいのか?ならば、つくってみたいな」

 

 そして、俊春はおれをよみまくり、呑気に相棒に尋ねている。

 

「キイイイイッ!いいかげんにしてくだ・・・・・・」

「やめねぇかっ!朝っぱらからキイキイ叫んでんじゃねぇっ」

 

 まるで「示現流」の猿叫だ。だが、それもおれ以上の大音声でかぶされてしまった。

 

 いつの間にか、副長が立っているではないか。副長だけではない。永倉もいる。しかも、永倉はめっちゃニヤニヤしている。

 

 二人とも気配を消し、しばらくまえから様子をうかがっていたにちがいない。

 

「いないって思ったら、わーわーきゃーきゃーと騒ぎやがって」

「副長。お言葉を返すようですが、おれじゃないですよ。原田先生とぽちが・・・・・・」

「いいわけすんじゃねぇよ。一里四方に響き渡るようなキーキー声をだしてんのは、おまえじゃないか、主計っ!」

「そ、そんな・・・・・・」

 

 たしかに、キーキーわめいたのはおれだけど・・・・・・。

 

 理不尽きわまりない。頭ごなしに叱られ、返す言葉もないっていうか、許されるわけもなく、シュンとしてしまう。

 

「くくくくっ」

 

 そんなおれを、永倉も原田も俊春も、ついでに相棒まで、笑っている。

 

「ったくよう・・・・・・」

 

 おれをにらみつける副長の眉間の皺がやわらいだ。

 

「島田が朝飯を準備してくれている。っていっても、深更に喰った残りだが。それを喰ったら、出発する」

 

 今日は、腹立たしいくらいに快晴である。昨日の曇天が、嘘のようである。

 この分では、気温もそこそこ上がるだろう。

 

「原田先生」

 

 俊春は、立ち上がると原田にちかづいた。軍服の内ポケットから袱紗をとりだすと、原田にさしだす。

 

「新門の親分からの選別です。道中、お役立てください」

「あ、ああ。なれど、もらっていいのか?土方さん、あんたらは・・・・・・?」

を副長と永倉へ向ける。

 

「案ずるな。おれたちの分は、すでにぽちからあずかっている。新八とおまえ、おれとで三等分させてもらったからよ」

 

 さすがは副長。ぬかりはないってわけだ。

 それにしても、いつの間に?

 

「あの、原田先生。わたしごときのことを気に病んでいただき、ありがとうございます。その・・・・・・。いろいろご迷惑をおかけしました。主計の申すとおりです。あなたは強くてやさしい方です。なにより、いいです。死んでいい方ではない。なにがなんでも、生き抜いてください。それだけが、わたしの願いです」

「おいおい、ぽち。あらたまって、なんだ?仲間なんだ、当然であろう?それに、おまえにはまだ、おれの真骨頂を伝えてないからな。すべてが片付いたら、じっくり伝授してやる。ゆえに、たがいに死なないようにしよう。なっ?」

 

 原田は満面の笑みで、俊春の頭をがしがしなでている。

 

『おれの真骨頂』ってところが気になるし、ツッコミたくなるが、二人の雰囲気がほのぼのしているからまっいっか。「それから、丹波にまいられましたら、みなさまによろしくお伝えください」

 

 俊春は、頭をさげた。華奢な肩がかすかに震えている。

 どうやら、泣いているのをみせぬために頭をさげたようだ。

 

「わかっいる。松吉と竹吉にも、おまえらが元気でがんばってるって、伝えておく」

 

 原田は、すべてを承知しているらしい。

 

 俊春は口にこそださないが、養子である松吉と竹吉を案じているのだ。原田は、それに気がついている。そういって、安心させたのである。

 

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