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それまでおいたをしていた連中が、いっせいに逃げだしてしまった。
すごい。これは新門の親分と同様、かなりの男である。
「大丈夫かい?」
逃げてゆく荒くれどもに一瞥くれ、弾左衛門がちかづいてきた。
「あ、ありがとうございます。https://debsyking.livejournal.com/1272.html http://debsyking.bravesites.com/entries/general/%E5%A5%B4%E3%81%8C%E7%99%BD%E5%B2%A9%E3%82%92%E9%80%A3%E3%82%8C%E5%9B%9E%E3%81%97 https://justpaste.it/75m4c 大丈夫でございます。乱暴にはなれております」
俊冬は、蹴られた脚をさすりつつ、弱弱しい笑みとともに応じる。俊春も、殴られてこぶのできた頭を掌でさすっている。
「弾左衛門殿ですな?」
門からでてきたのは、永倉と島田である。
「どうぞ。おまちしておりました」
永倉は、こちらにを向ける。
「うちの小者を助けていただき、かたじけない」
永倉が礼をいうのをききつつ、そこではじめて、いまの一連の出来事が仕組まれたことだと気がついた。
永倉だけではない。副長やほかの組長たちは、門の向こうで様子をうかがっていたのである。
双子が、訪問者たちを試すのを。
合格したのは、弾左衛門のみ。ほかの受験者は不合格、というわけである。
最初から打ち合わせていたのか、それとも、双子のアドリブか。
兎に角、おれはまったく気がつかなかった。
弾左衛門とそのの背をみつつ、『犬の散歩係』といわれても、仕方がないと嘆息してしまう。
子どもらは、双子のことが大好きである。いまさらであるが。
ふだん、局長や副長がなにかいいつけても、「えー」だの「あーあ」だのぶーたれる子もいれば、溜息をついたり
これもまた、漫画みたいに鈍い音が。
俊冬が、さりげなくおれのまえにで、その蹴りを左脚に喰らったのである。
おれはそれを、かわそうとしていた。軽くかわせるほど、相手の蹴りがよめていたからである。
「どうか、乱暴はおやめください」
双子はぺこぺこと腰を折り、頭を下げる。
その卑屈な態度は、男どもの獣性を促進するだけである。
「なら、金子をよこせ」
全員が、いっせいに身構える。なかには、、髷を結っている。
ちかづいてくるその挙措に、無駄もスキもまったくない。
ウイキペディアの写真は不鮮明であるが、実物はかなりイケている。は、アラフィフというところか。
弾左衛門である。その背後に、大勢のを従えている。
「だ、弾左衛門?」
「ひいいっ」もっとも、昔もいまも、散在するほど金も幸運もあるわけではないが。
「くそったれ」
一人が、腹立ちまぎれに俊春の頭を殴った。
「こんっ」
漫画みたいにいい音が鳴り響く。
「あーあ、つまらぬ」
さらに、ちがう男が、おれに足蹴りを喰らわそうと・・・。
「どすっ」にだしたりする子もいる。
一応、小姓なのだから、結果的にはやるのであるが。
だが、双子にたいしては、率先して手伝いたがる。そして、双子もうまい。そうするよう仕向けている、というわけではない。だが、手伝いたいと思わせ、実践させる。そういうふうに導いている、というのであろうか。 というわけで、厨で、子どもらとともに手伝いをする。
野村もやってきているが、すでに治っている腹具合の不調が、いま、このときになって再発し、厨にある椅子がわりの木箱に座って眺めている。
その腹具合も、夕餉のまえにはすっかりよくなるのである。じつに都合のいい腹である。
子どもらのなかには、興味をもったらとことん追求したいという、前向きな子がいる。料理に興味をもつ子もいれば、DIYに興味をもつ子もいる。もちろん、兵法やら政に興味をもったり、書や算術が面白いと思う子もいる。剣術や槍術、柔術を貪欲に学びたいと思っている子も。
双子がそういった子たちに、ときの許すかぎり教えてやっている。もちろん、それはほかの隊士たちもおなじで、DIYなら相棒の御殿をつくってくれた伊藤が教えたり、文学関係については文学師範であるが教えたりしている。
双子が華麗な魚捌きを披露しているところに、副長がやってきた。という、多摩出身で天然理心流の遣い手を連れている。
横倉は、恰幅がいいわりには動きがはやく、沖田とおなじく突き技に長けている。
坊主頭で人のいい性格から、「仏の甚五郎」と呼ばれている。
当人曰く、「いつ、誠の仏になってもおかしくない」らしい。「リアル仏の甚五郎」というところか。
当人は、そのふたつ名を気に入っているので、それを冗談につかっている。